セールスプロモーションをデザインする

052-855-3555


B17:手触りのデザイン


今夏にあるアーチストのライブパンフレットの制作に携わりました。

メディア先行でビジュアルが発表、キーカラーが黄色とわかり、パンフレットもイメージを統一、黄色を主体に使う方向で制作は進んでいきました。

パンフレットの表紙には黄色のボリュームを多くし、中面はアクセントカラーとして展開する、表紙には何らかの表面加工をして質感も伝えたいと考えていました。なぜかというと、黄色は軽快でポジティブなイメージが伝わりますが、軽重感は白の次に軽い色、つまり軽く感じられる色。レジェンド級のアーチストのパンフレットの表紙に黄色の多用は少し軽すぎて物足りなく、アーチストの活動年月に相応しくするには、加工の効果も必要と考えたからです。

当然ながら予算ありきですので書籍「デザインのひきだし」に掲載しているような加工がよりどりみどり・・ではありません(笑)。


印刷会社様と相談しながら、表紙には「擬似エンボス加工」を施しました。これは印刷の表面に2種類のニスを塗ることによって凹凸を作る加工です。ザラザラ感とツルツル感の2種類の質感で凹凸を再現し、エンボス加工のような効果が得られます。

緻密な模様なども再現できる為、非常に幅広いデザイン表現が可能です。


※一般的なエンボス加工とは

樹脂版や金属版で作られた、凹型と凸型両方の版を用い、凹型と凸型の版の間に印刷物を挟み強くプレスすると、表面は浮き出し、裏面は凹んだように加工されます。


ツルツルの部分にアーチストのロゴ、大部分の黄色い所はザラザラとなるようデータを作成。仕上がりを手に取った最初の印象は、より温かみが感じられましたし、もちろん高級感もしかり。中面への(ライブへの)期待感も表現でき、思い通りのパンフレットができたかなと安堵しました。

当たり前ですが擬似エンボス加工はなくてもパンフレットはできますが、その手触りは人の触覚に訴え、やがて感情に伝わるはずです。

ファンの方が手に取ることを念頭にデザインしましたので、どんな印象を持たれているかはとても気になるところですが(笑)。


パンフレットが掲載できないので、伝わりにくくてすみません。(M)



2024/04/19
2024/04/12
2024/03/14
2024/02/02
2024/01/15
2024/01/04
2023/12/25
2023/12/19
2023/11/27
2023/11/21
2023/10/05
2023/09/22
2023/08/30
2023/08/10
2023/07/21
2023/07/21
2023/06/13
2023/04/28
2023/04/03
2023/03/02
2023/01/24
2022/12/14
2022/11/12
2022/10/05
2022/07/30
2022/07/29
2022/05/11
2022/02/22
2022/01/13
2021/11/29
2021/10/30
2021/09/22
2021/09/03
2021/07/16
2021/06/18
2021/04/19
2020/12/23
2020/04/27
2020/03/12

B17:手触りのデザイン


今夏にあるアーチストのライブパンフレットの制作に携わりました。

メディア先行でビジュアルが発表、キーカラーが黄色とわかり、パンフレットもイメージを統一、黄色を主体に使う方向で制作は進んでいきました。

パンフレットの表紙には黄色のボリュームを多くし、中面はアクセントカラーとして展開する、表紙には何らかの表面加工をして質感も伝えたいと考えていました。なぜかというと、黄色は軽快でポジティブなイメージが伝わりますが、軽重感は白の次に軽い色、つまり軽く感じられる色。レジェンド級のアーチストのパンフレットの表紙に黄色の多用は少し軽すぎて物足りなく、アーチストの活動年月に相応しくするには、加工の効果も必要と考えたからです。

当然ながら予算ありきですので書籍「デザインのひきだし」に掲載しているような加工がよりどりみどり・・ではありません(笑)。


印刷会社様と相談しながら、表紙には「擬似エンボス加工」を施しました。これは印刷の表面に2種類のニスを塗ることによって凹凸を作る加工です。ザラザラ感とツルツル感の2種類の質感で凹凸を再現し、エンボス加工のような効果が得られます。

緻密な模様なども再現できる為、非常に幅広いデザイン表現が可能です。


※一般的なエンボス加工とは

樹脂版や金属版で作られた、凹型と凸型両方の版を用い、凹型と凸型の版の間に印刷物を挟み強くプレスすると、表面は浮き出し、裏面は凹んだように加工されます。


ツルツルの部分にアーチストのロゴ、大部分の黄色い所はザラザラとなるようデータを作成。仕上がりを手に取った最初の印象は、より温かみが感じられましたし、もちろん高級感もしかり。中面への(ライブへの)期待感も表現でき、思い通りのパンフレットができたかなと安堵しました。

当たり前ですが擬似エンボス加工はなくてもパンフレットはできますが、その手触りは人の触覚に訴え、やがて感情に伝わるはずです。

ファンの方が手に取ることを念頭にデザインしましたので、どんな印象を持たれているかはとても気になるところですが(笑)。


パンフレットが掲載できないので、伝わりにくくてすみません。(M)